新しい産業・技術は

中小企業から

日本のモノづくりを牽引

日本にある企業は全部で３８２万社。うち従業員３００人以下の中小企業※[1]は３８１万社、実に９９％を占める。従業員数で見ても、全４７９３万人の労働者のうち、中小企業で働く人は３３６１万人、７０％に上る（中小企業庁まとめ）。

そんなに多くの会社があるのに、中小企業の作る製品やサービスはなかなか注目されにくい。派手な広告宣伝もしないし、上場していないところもあるので、大企業ほど知名度はない。新聞や雑誌などマスメディアに取り上げられることも少なく、業界では雄でも、一般の人々には知られない。

でも、密かにすごい、小さき巨人たちがいる。世界に冠たる会社がある。ことにオンリーワンの独自技術を確立している会社は強い。

ニッポンのモノづくりここにあり。低成長時代にブレークスルーをもたらす新技術や新産業、新しい需要は、彼らの取り組みから始まるに違いない。

豊かな社会は、日本の９９％を占める彼らにかかっている。そう期待している。

[1] 製造業、建設業、運輸業、ソフトウエア業などは従業員３００人以下が中小企業だが、旅館・ホテルは２００人以下、サービス業、卸売り業は１００人以下、小売り業は５０人以下などと、業種によって「中小企業」に分類される定義が異なる。
第1回　日本リファイン　アップサイクルで社会に貢献