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ドラマ・演劇評

収奪される勤め人の閉塞感「ワーニャ叔父さん」現代に通じるチェーホフ

チェーホフの描く19世紀末ロシアの閉塞感は、現代日本に通じる。中高年の勤め人ならきっと共感するのが、ケラリーノ・サンドロヴィッチ演出・上演台本「ワーニャ叔父さん」(東京・新国立劇場で上演中)だ。自分を認めて欲しいとジタバ …

「ワーニャ叔父さん」パンフレット

「働く意味」ない昭和、考える平成 ドラマに見る世相(下)ひよっこvsカホコ

 昭和42年の東京に自分の居場所を見つけ、仲間と働くことがうれしいと自覚する「ひよっこ」のみね子。50年前当時の、市井の人々の働き方を体現している。対照的に、「過保護のカホコ」は平成の現代に生きる大学4年生、21歳のカホ …

ひよっこタイトル

「働く喜び」謳う昭和、迷う平成 ひよっこvsカホコ、ドラマに見る世相(上)

 ちょうど50年前の昭和42年を描くNHK連続テレビ小説「ひよっこ」。現代日本を舞台にした日テレ系「過保護のカホコ」。働くことへの考え方が、この半世紀でどれだけ変化したかが両者で比較できる。貧しくとも「働く喜び」を謳歌で …

ひよっこタイトル

「必要とされたい」現代人の居場所探し(下)仕事も家族も ドラマ「ブラキャ」と「カホコ」の共通点

ドラマ「ブランケット・キャッツ」(NHK)と「過保護のカホコ」(日テレ)。設定も主題も違うのに、ともに「必要とされたい」人々が描かれる。 「ブラキャ」については前回詳述したが、もう一つの「過保護のカホコ」は、大学生にもな …

カホコ&ブラキャタイトル

「必要とされたい」現代人(上)ドラマ「ブラキャ」vs「カホコ」居場所が欲しい人々

 猫と人間のかかわりを通して、大切なことは何かを考えさえるドラマ「ブランケット・キャッツ」(NHK、金曜22時~)。8月4日放送の最終回は、「人は何のために生きるのか」を問うた。主人公・俊亮(西島秀俊)の答えは、「あんた …

カホコ&ブラキャタイトル

「忘れること」の悲しみと喜び 「ひよっこ」考

年を重ねて、いろいろなことを忘れるのは悲しいだけだろうか。否定的に描く作品が多い中、珍しく、8月5日放送のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」で、こんな場面があった。 「わたくし年を取っておりますでしょう?(中略)年を、たく …

ひよっこタイトル

家族という不毛な関係 劇評「アザー・デザート・シティーズ」弱いからこそ力を求め、守ろうとして支配的になる

 より弱い家族を守るため、弱いからこそ権力を求めた――舞台「アザー・デザート・シティーズ」(ジョン・ロビン・ベイツ作、東京芸術劇場シアターウエスト)は、いさかいから真実の告白を経て相互理解に至る家族を描く。登場する家族は …

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